いわれのない

朝起きると、いわれのない憂鬱に襲われた。何にイライラするというのではない。理由はないが体がだるく、憂鬱なのだ。
こんな日は何をしても上手くいかない、良いことがないと、直感的にわかる。こんな日は、何も考えずに部屋を掃除したり外を歩き回ってみたり、あるいは自転車を走らせたり川を見ながらぼんやりしたりするのが良い。が、今日は朝から合唱部の用事があった。30分遅刻で嫌々外に出る。
合唱が終わると次の合唱の用事まで時間が空いた。憂鬱解消のためにちょっと探検してみようと、片平キャンパスから霊屋下、通ったことのない道を通り向山へと自転車を走らせる。動物公園循環のバスに付いて八木山動物公園まで行こうかとも思ったが、自分の方向音痴っぷりを考慮して止めておいた。向山を超えて愛宕橋へと出、五橋を通って大人しく片平キャンパスへと戻った。
時間はまだまだ余っている。次は歩いて本屋へ行くことにした。本屋で1時間ほど時間をつぶし、学習指導要領解説を購入して、古本屋に行った。古本にはいろいろあって、なんちゃら全集12000円から1980年の暮しの手帖100円まで。そこでも20分ほど時間をつぶし、地理の問題集を購入し、片平へ戻った。


こうして一見無駄な時間を過ごすことで、私の憂鬱はほとんど解消された。