2010-04-27 残像 詩 惑星を両腕に抱えて 走る彼 彼はその靴がお気に入りのようね ある日彼は あたしの目の前を横切って行った 雨に歪んだ窓ガラス 今にも飛んでゆくように 輝く彼 花柄のシャツとキルトのかばんで 今日も彼は あたしの前を一瞬で去って行った それでも あたしの中にはいつまでも 彼の姿が残っていたから