20100406

大学の入学式があった。会場は新入生と保護者、新入生を歓迎・勧誘するサークルの人々でごったがえしている。合唱部は歌い、ギター部は演奏を、アメフト部は胴上げをする。各サークルのパフォーマンス、勧誘の声、撒かれるビラ。一種の祭りであり、半ば狂気にも感じられる。

新入生は皆初々しい。雰囲気が輝いていて、どこか挙動不審だ。キャンパス内で自信無さそうにキョロキョロしていると新入生に間違えられサークルの勧誘にあう。私は挙動不審なのでよく新入生に間違えられてしまい困る。堂々と歩こうと思う。


入学式から帰り、疲れたので昼寝をすることにした。夕方6時、目を覚ましぼんやりしていると、変な音が聞こえる。
「起きろ〜。早くしないと水かけちゃうぞ☆」
これは驚いた。しばらく使っていなかったイルカの目覚まし時計である。何かの瞬間に目覚ましのスイッチが入ってしまったのだろう。
イルカのスイッチを切って、少し可哀想なような申し訳ないような気持ちになった。円らな瞳がくすんでいる。
今夜は携帯のアラームと併用して、イルカのスイッチも入れて寝よう。